「OUR LEGACY」ブランド解説

ファッション

どうもこんにちは。

世の服好きを魅了してやまないファッションブランド「OUR LRGACY(アワー レガシー)」
略して「アワレガ」。

わたしくも大好きなブランドでございます。

ここ数年、ファッション界隈で人気が爆上がりしているブランドの1つで、認知度も高くなってきてます。

気になってるけどまだ買ったことないという方、ぜひ参考にしてみてください~。

OUR LEGACYってどんなブランド?

OUR LEGACYは2005年、北欧の国フィンランドで創設されたファッションブランドです。

創設者はヨックム・ハリン、クリストファー・ニインの2人。
もともとこの2人は専門的にファッションを学んだことはなく、独学でブランドを立ち上げたようです。
後にリカルドス・クラレンというデザイナー兼共同経営者が加わっています。

ブランド名には「次の世代に何か大事なものを渡す」という意味が込められているそう。
カッコいい!

「LEGACY」は「遺産」と訳せるので、彼らも他の遺産と呼べるような服から着想を得て自分たちの服を作り、そしてそれがまた遺産として次の世代に受け継がれていく…みたいなことを意味しているのでしょうかね。
すいません完全に僕の予想です。間違ってたら許して。

創設当初はプリントTシャツだけを展開していたようですが、徐々にアイテムを増やしていき2007年からフルコレクションを発表するようになったとのこと。
ちなみに僕は当時のことは全く知らぬ存ぜぬ。

ずっとメンズのコレクションを展開してきたブランドですが、2019年からはウィメンズの展開も始まっています。

このウィメンズのコレクションがまた良いんだこれが!
僕はメンズしか着ませんが、アワレガ着てる女子ステキ。ていうか好き。

毎期、コレクションには「宴」とか「漁村」といった舞台のテーマが掲げられて、そのテーマにまつわるデザインがそこかしこに散りばめられています。

その独自の世界観にハマる人がたくさんいるんですね。

アイテムの特徴

これがなかなか言語化が難しくて、知らない人に説明しにくいんですけどね。

特徴はなんといっても、北欧ブランド特有のあの「独特な雰囲気と空気感」でしょう。

クラシックなスタイルを基調に、ベーシックなアイテム展開が多いです。

クラシックでベーシック、というと単調で面白みに欠けるイメージを持たれるかもしれませんが、OUR LEGACYは決してそんなことはありません。

パッと見はなんてことないデザインの服に見えたりもしますが、よくよく見ると素材が変わってたり、絶妙にトレンドを取り入れたサイジングだったり、色使いも独特で、はっきりと「何色」と表現できない独特なカラーリングだったりします。

野暮ったさと洗練された感じ、
土臭さと都会的な感じ、
渋さと先進的な感じ、

これらが入り交じって、唯一無二の「OUR LEGACYらしさ」を表していると思います。

古着だったり、マルタン・マルジェラあたりからの影響を強く受けてるんかなー、という印象を受けます。

この辺の感覚は、実際に買って着てみないことにはピンと来ない気がするなぁ…。

代表的なアイテム

OUR LEGACYには毎期、定番でリリースされるアイテムが多くあります。
毎期素材を変えてリリースされるので、同じアイテムでも趣が全然違って面白いですよ。

  • Evening ポロ:襟付きのポロカーディガン。短丈で身幅広めのリラックスした雰囲気。
  • Third Cut デニム:太すぎず細すぎない、リラックス感のあるデニム。色味がいつも絶妙。
  • Camion ブーツ:丸みのあるスクエアトゥが特徴のブランドを代表するブーツ。
  • Shrunken フルジップジャケット:ボックスシルエットのダブルジップジャケット。⇒コレ

OUR LRGACYホームページ

日本好きなの?

彼らはイベントなどで来日もしています。

そしてなぜか明らかに日本語の名前を冠したアイテムもリリースされています。

・Udon Ladonネックレス(うどん)
OH~,Japanese Noodle?Hnh,”UDON”!? U-DO-N!! Oh,Yeah!!

・Shinjuku ブレザー(新宿)
・Nakano シューズ(中野)
OH~!”SHINJUKU”! “NAKANO”!

・Rue Vネック Nori Green(海苔)
OH~!This is “NORI”!? Wow,Very Cool!! HAHAHA!!

「せや、この日本語、アイテム名に使ったろ!」

的なノリですかね。(絶対ちがう)

価格帯

価格帯ですが、決してお安いブランドではありません。
むしろ普通の感覚で言えば高い。

ただ、近年の物価高騰や、その他インポートブランドのエグい値上げなどを考えると、そのクオリティやオリジナリティにしては今はまだマシな方、という感じです。

2024ss~2025ssあたりのコレクションを基準にすると、

アウターで8〜20万円、パンツで6〜8万円、シャツで5〜7万円、シューズで8〜13万円あたり。

価格帯としては大体これくらいでしょうか。
うん、十分高いわ。
お財布事情と相談しましょう。

どんな人におススメ?

やっぱり、基本はクラシック路線でカッチリ決めすぎない大人向けなブランドではないでしょうか。

派手じゃないけど、こだわりが光る。
普通っぽいけど、分かる人には分かる。
そんな服を身に纏いたい方に大変おススメです。

道行く女子に

「あの人、さり気ないのにオシャレ!好き!
「その服、どこのブランドですか?えっ、OUR LEGACY!?素敵!抱いて!

とか言われたいじゃないですか。
これは僕の願望だった。

反対にバチバチのモード系とか、オーバーサイジングなストリート系が好きな人とは相性が悪いかもしれないですね。

ワークショッププロジェクト

OUR LEGACYはちょっと面白いこともやってます。

世の中、サスティナブルサスティナブル言うてますが。

実はファッションって、全然サスティナブルじゃないんですよ。
毎年、売れ残った服が大量廃棄されています。

世界で見ると年間9,200万トンの衣類が捨てられ、最終的に焼却されたり埋め立てられたりしてるんです。

ちなみに日本では生産された衣類の約半分が廃棄されてるそうですよ。

そんな中、OUR LEGACYは「ワークショッププロジェクト」という、余剰生地とかデッドストック、サンプル品といった使われることのない素材をリメイクしたり組み合わせたりして販売を行っています。

こうやってサスティナブルな活動も行ってるんですね。

OUR LEGACYの偽物

この数年、特にアジア圏で人気が急上昇したブランドならでは、かもしれません。

良いことばかりではないのです。

そう、人気に乗じて「偽物」が市場には多く出回っています。

特に二次流通市場ですね。
某メル〇リに代表されるフリマアプリなどで、大量にOUR LEGACYの偽物が出品されている状況です。

普通に考えたらあり得ないほど安価だったり、品質表示タグがおかしかったりと明らかにそれと分かるものもあれば、なかなか判断しずらいものもあったりします。

偽物と分かっていて買うのは論外ですが、そうとは知らずに偽物を掴まされてしまうのはとても悲しいことですし、それが偽物が無くならない原因でもあります。

自分で見分けられる自信が無い人は、二次流通で買うのはなるべく控えた方がよろしいかと思います。

OUR LEGACYの今後

さて、これから先のOUR LEGACYはどうなっていくのでしょうか。
盛衰激しいファッション業界、どんな大きなブランドだって今の地位は絶対ではありません。

今「勢いのあるブランド」が、このまま先もずっと勢いがあり続けるなんてことはあり得ないわけです。

2024年、あのLVMHがOUR LEGACYの少数株式を取得したことがニュースになりました。

LVMHとは、あのルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオール、セリーヌ、ロエベなど有名なラグジュアリーブランドやファッションブランドを傘下に抱える、ファッション業界最大手のコングロマリット(複合企業)です。

※イメージです

そのLVMHがOUR LEGACYに目をつけたということは、やはりそれだけOUR LEGACYの影響力や認知度、実力が認められたということの証でしょう。

で。
このLVMHがOUR LEGACYの「少数株式を取得」したというところがポイント。

過半数以上の株式を取得すると、それは「買収」になります。
しかし今回は少数株式なので、買収にはあたらないわけです。

もちろんLVMHがその気になれば買収も不可能ではないと思いますが、別に買収したかったわけではありません。

今回、少数株式取得を担当したのはLVMHグループの中でも「LVMHラグジュアリー・ベンチャーズ」という部門であり、この部門の目的は「高い成果が見込まれるブランドに対して買収ではなく少数株主として出資すること」です。

なので、OUR LEGACYはOUR LEGACYのまま、LVMHからの出資を受けられる、という形になるわけですね。

OUR LEGACYは今後、世界の主要都市に直営店を増やそうとしています。
その中には東京も含まれてます。

そのための資金であったり、新しいプロダクトに使える資金の一部をLVMHから調達できるというのは、OUR LEGACYにとっても非常に大きいことだと思います。

懸念点

ちょっと懸念することがあるとすれば、ですが。

やはりあのLVMHがバックについたわけです。
そしてそこから出資があるということなので、我々消費者として心配なのはやはり

「販売価格の高騰」

です。切実。

OUR LEGACYは決して安いブランドではないですが、現実的にまだ手に取りやすい価格設定なことも人気の要因の1つだったわけです。

それがLVMHの息がかかったことで価格が跳ね上がってしまっては、我々からするとたまったものではありません。

頼むぞぉぉ…!

あとこれは可能性は低いとは思っていますが、LVMH側からOUR LEGACYへ「こんな服を作ってほしい」みたいな要望が出て、明らかに今までと違うテイストのプロダクトが混じってくるのは勘弁ですね。

まあそのへんはLVMHもよく理解しているでしょうから、ブランドの色を変えるようなことは考えにくいと思いますが。

まとめ

はい、ということで今回は人気ファッションブランドOUR LEGACYの解説でした。

我々を引き付けてやまないOUR LEGACY、今後も目が離せませんねぇ。

アワレガ好きはもちろん、初めて知った人も、ぜひその世界観にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

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